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SPEAKERS.

豊橋ホスピスを考える会20周年を迎えるにあたって

 

                 豊橋ホスピスを考える会 会長  佐藤 健 

 

 私たち豊橋ホスピスを考える会は「生と死を考える会」の運動の広がりの中で、この豊橋の地で1994年に誕生しました。「豊橋の街にもホスピスを」「すべての病院でホスピスケアを」と願って活動し、講演会活動を積極的に行い、地域の啓発活動に努めてきました。そして今年で20周年を迎えることとなりました。この間、市民のための学習会の開催や、地域の病院、学校や諸団体の会合などでの講演活動や会員同士の交流、そして病院でのボランティア活動など幅広く活動してきました。

 

 豊橋にホスピスをと頑張ってきた活動の大きなものとして、国立病院にホスピス設置を求める請願署名活動がありました。この時13万を超す署名が集まり、国に市民の願いが届けられ、2005年4月、国立病院機構豊橋医療センター開院に伴い、緩和ケア病棟(ホスピス)が設置されました。私たちの運動が結実したものでした。日本で唯一、市民運動から国の病院にホスピスが創られたという歴史的な出来事でした。そしてその後もボランティア活動を通じてホスピスを支え続けてきました。その結果、  現在医療センターホスピスは全国有数のホスピスとして注目される施設に育ってきています。

 

 豊橋ホスピスを考える会は「生と死を考える会全国協議会」に所属しています。  「生と死を考える会全国協議会」は、

 ①死への準備教育の普及  ②ホスピス運動の振興  ③グリーフケアの実践

を三つの柱に全国各地で「生と死を考える会」の運動を展開している地域の市民団体の連合組織です。私たちの活動は全国の仲間と連帯した活動であり、その輪は各地域に広がってきています。

 

 私たち豊橋ホスピスを考える会は10年前にこの豊橋で「生と死を考える会全国協議会2004年度全国大会」を開催させていただきました。「ホスピスの似合う街、ふれあいのある豊かな街へ」をテーマに日野原重明先生、徳永進先生をゲストに迎え、1600名を超す参加者を集め、豊橋医療センターホスピスのオープン前の地域でのホスピスへの関心を大いに高める大会となりました。そして20周年を迎える今年は2度目の大会「生と死を考える会全国協議会2014年度全国大会」を開催させていただくことになりました。10月25.26日に穂の国とよはし芸術劇場プラットにて「ホスピスと共にささえ合う街」をテーマに開催させていただきます。現在、大会実行委員会を組織して準備を進めておりますので、市民の皆様のご支援ご協力よろしくお願い申し上げます。

 

 豊橋ホスピスを考える会は20周年を迎え、新たなステージに入ります。豊橋医療センターホスピスと共に、豊橋のホスピス運動をさらに発展させていきたいと考えています。多くの仲間と共に未来に向かって進んでいきたいと考えていますので、応援よろしくお願い申し上げます。

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